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ふらり、ゆるり、上毛町へ再訪&滞在しました。 その3

posted: 2016.01.22

体験できたらとてもラッキーな上毛町 (&周辺) のおすすめ

私が上毛町を訪れたのは師も走る12月。大変慌ただしい時に来てしまった事を少し反省していたのですが、年末だからこその体験もありました。それは、上毛町近隣のローカル料理『酢餅』!!
来て早々色んな方々から、酢餅の存在と魅力をお聞きしながらも、なかなかその姿を見ることができなかったのですが、ワーキングステイが終わる直前に満を持して対面を果たしました。

この日は、お家をお借りしている吉本さんの自宅に招いていただき、ちゃっかり餅つきに参加。お家に着くと娘さん、お孫さん、その従兄弟…と田舎ならではの子供の数!玄関が靴で溢れる光景が子供の頃を思い出させます。
すもちこれが酢餅。たっぷりの大根おろしに生姜、ゆず、醤油を合わせて、つきたての餅をポンポン投げ込み完成です。お家によって微妙に味が違うとのこと。今回は吉本家の味!さらさらの大根に爽やかなゆずの風味で幾らでも食べられそう…危険!

もち子供達が丸めた大小の餅と、生まれて初めて餅を丸める友人 (右)。

お呼ばれしてお客様気分で座っていたのも束の間、餅がどんどん作られている様子を見ていると、何かやりたくなりますよね。せっかくなので、ちょうど遊びに来ていた海外育ちの友人に餅を丸めるのを体験してもらいました。東京での生活ではなかなか年末感が感じられないものですが、にぎやかな家族イベントに加わり、一気に年の瀬を感じる事ができました。

次にご紹介するのは、雁股庵にお世話になった人だけ (?) が体験できるであろう、お茶会です。
前述した様に、雁股庵の持ち主、吉本のお母さんの趣味はお茶。恥ずかしながら作法を全く知らない私と友人は、一から教えていただきながら美味しいお抹茶を頂きました。

お父さんがお茶室を造った理由は「家が山の奥の寂しい場所で怖いから近づかない!」と言うお母さんに少しでも来てもらうため (吉本さんのご自宅は別にあります)。とっても可愛いエピソードにこちらもほっこりです!ニコニコしながら話すお父さん、素敵です!それにしてもなぜ二つなのか?という疑問があるのですが「1室つくったらもう1室つくりたくなったんだよね」とのこと。シンプルです。

ちゃ左:お手前に使った茶器たち
中:お湯を湧かす際に使用する炭
右:茶室にて、この柱と梁の納まりを力説するお父さん。なんとこの梁、柱も全部手作り!

お母さんに器の絵柄、焼き物の種類など色々教えていただきながらしみじみと日本文化を堪能。そして何よりびっくりしたのは、湯を沸かす際に使用する炭の長さが決まっていること!お茶をたしなむ方には当たり前なのかもしれないのですが、一つ一つの所作にいたるまで細かく決まっている事に驚愕した1日でした。世の中知らないことだらけですね…。

最後に、建築好きにオススメの場所をご紹介します。
旧黒土郵便局舎を改装した家具屋さん、STAMP Furnitureさんです。大分県で家具や内装のデザインをされていたというオーナー土井さんと楽しくお話をさせて頂きました。内装は元の建築を活かしてリノベーションされており、いい感じです。住宅地にあるので、自分だけだと絶対気がつかないし、辿り着かないであろうお店です。こんな所を紹介していただけるのも、地元の方と近い距離で関われたおかげです。滞在中、色々な方や場所をご紹介、ご案内いただいた西塔さん、若岡さん、大変ありがとうございました。そして何より、1人で雁股庵に滞在していた私を心配して、まめに声をかけてくださった吉本さんご夫妻には大変お世話になりました。もう上毛町のお父さん、お母さんですね。また絶対戻りたいと思う出会いに感謝です。

上毛町トライアルワーキングステイを終えて

「あっ!」という間に終わった2週間のワーキングステイ。本当に短かくて、やっと車の運転に慣れ、上毛町の土地に慣れ、地元の人と仲良くなり始めた頃に終了でした。それでも少しは田舎で暮らす、働くという感覚は掴めたと思います。1ヶ月あればもっとペースが落ち着き「生活」というものがしっかりできたのかなと。

今回の滞在中に、第1期ワーキングステイ参加者の三谷さんとお会いする機会がありました。3年前に1ヶ月、雁股庵に滞在されたそうで、今回も泊まっていただいた際、「また雁股庵に泊まれるなんて!」ととても嬉しそうだったのが印象的でした。こうやってワーキングステイ参加者同士が出会うのも上毛町のワーキングステイの醍醐味かもしれません。同じ様に上毛町に惹かれ、外部の人間として町を見た同じ立場として、歴代の参加者同士が交流できる機会を今後作っていくのも良いなーと思いました。

その三谷さんとの会話の中で「人が集まるのは“人”によるか“土地”によるか?」というトピックが出ました。正直、両方必要だと思っているのですが、上毛町はその平均点が高いんだな、と思います。田舎らしい自然、環境があり、町の人と人の距離も近い。The田舎という環境にありながら、町をより良くしようと30を超える地域づくり団体が活動しています。そして、町の方々のオープンマインド具合。これは歴代のワーキングステイ参加者のおかけですね。「今年のワーキングステイ参加者です」と紹介されると「そうかそうか」という感じですっと受け入れてもらえます。

私はそんなに詳しく地域を語れるわけではないのですが、魅力的な土地、そして人が集まって、さらに良くしようとしているとてもモチベーションが高い町であることは間違いありません。ちょっと遠いなと思っても飛行機&電車に乗ればすぐに到着です。ふらりと訪れられる場所が一つ増えたことが、素直にとても嬉しく、そして改めて「東京だけじゃなくて良いな」と思ったのでした。

以上で、井上の連載を終了します!後ろ髪を惹かれながら東京砂漠へ…泣
ふらり