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夏の終わりは柚子胡椒の香り

posted: 2018.09.14

8月下旬、立秋も過ぎた頃から柚子胡椒づくりがあちこちで始まります。
立派なお寺がある尻高地区の中森さんのお宅でも仕込みが始まっているとのことで、見学&体験させていただくことに(体験モデルは高橋崇さん)。中森さんは道の駅や他のお店などでもお手製の柚子胡椒を販売していて、そのお味も絶品です。上毛町のお土産物としてもイチ押し。中森さんが用意してくださった素材を使って、早速柚子胡椒作りを体験です。

素材は家族の口に入ることを意識して

メインとなる柚子は、収穫するのが難しくなった近所のおばあちゃんの家の木に、自然になっているものを使用しています。天然・無農薬で香りがとてもよく、一つ一つ丁寧に皮を剥きます。小ぶりな柚子だけど螺旋状にくるくると綺麗に皮が剥かれていて、中森さんの手慣れ感がすごい。ミキサーにかけやすいように少し細かく切っておくのを忘れずに。残った果肉は、ぎゅーっと果汁を絞ってとっておきます。

皮を剥かれた青い柚子

素材の要の青唐辛子は中森さんが無農薬で大切に育てています。綺麗な緑で、ツヤツヤ。ご自宅の裏の畑で栽培したもので、赤くなりだす前に一つ一つ手で収穫したものです。3cm以下の唐辛子は農協に卸すことができないそうですが、多少小さくても無農薬で質の高い青唐辛子を使いたい人は多いはず。

ツヤツヤピカピカの青唐辛子

中森さんが作る柚子胡椒は三色あります。マイルドな青、激辛の赤、超激辛の黄色。
今回作る柚子胡椒はマイルドな辛さの青です。材料は…
・柚子の皮
・青唐辛子
・塩
・ゆずの果汁
以上。これだけ。シンプルだけど、素材の良さが他の商品との違いを生み出します。

家庭で作れる柚子胡椒

道具は家庭用のジュースミキサーを使います。香りがつくので、柚子胡椒作り専用のものを用意しているそう。唐辛子を扱うので、手袋、マスク、必要であればゴーグルも。お肌の弱い人は要注意です。

量を測ってミキサーに入れます

柚子の皮は均等に細かくなるように、ちょっとずつミキサーにかけます

青唐辛子を加えて再びミキサーにかけましょう

加える塩は手に入りやすい市販のものを

塩を入れ、ヘラで混ぜつつミキサーにかけます

柚子の果汁を適量加えます。

中森さんの感覚で目分量。

塩は多めに入れると色鮮やかで長期保存が効くそうなんですが、そこを敢えて少なめに入れるのが中森さんのオリジナル。そのおかげで塩辛さが低減されて、素材の味をより強く感じることができるのがポイントです。

スプーンでちょこっとお味見。うん、おいしい。

瓶へ詰め詰め

今回作った分を瓶に詰めて、お土産に持たせていただきました。

自家栽培、無農薬の唐辛子

お家の裏の石段を上がると、日当たりの良い高台に唐辛子畑がありました。夏の日差し、青い空に白い雲、緑や赤の唐辛子。「ほったらかしにしてるだけ」と話す中森さんですが、いやいや、日差しをたっぷり浴びた色鮮やかなこの唐辛子は、チョチョっと摘んだだけでもずっしりとした重さがあります。

青唐辛子を収穫するときはヘタを残します

中森さんがよく口にしていたのは「大したことは何もしてないのよー」という言葉。そうなのかもしれないけど、きっとそうじゃない。田舎の「大したことない」は都会では特別だったりします。
季節ごとに作り、楽しむ各家庭の味。「売り物にするほどじゃないから」と、田舎のお母さんたちが大切な自分の家族のために作るものほど、特別な味がするのです。

実は私、上毛町に来るまで柚子胡椒ってなんだか癖が強くて苦手でした。でもご近所さんにお呼ばれすると、柚子胡椒が自然と食卓に出てきます。お刺身やお茶漬け、主にわさびの代わりとして。各家庭の味がありますが、どれも本当に美味しい。今では鍋やそばつゆ、もちろんお刺身など何にでも柚子胡椒を入れる始末。上毛町の味として、中森さんの柚子胡椒は私が持って行く手土産の定番です。
コバヤシ