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自然農法への第一歩を踏み出す

posted: 2016.07.19

「畑を使ったコミュニケーションを試したい」
人好きする笑顔に穏やかな口調でそう語る。有機無農薬栽培の手ほどきにとどまらず、参加者との交流に重きをおいている。

農業について嬉しそうに話す松本さん

農業について嬉しそうに話す松本さん

元々、WWOOF(ウーフ)の仕組みを使って、国内外の若者を受け入れ、家にただで泊める代わりに農作業を手伝ってもらっていた。3年間で10人、フランス、ドイツ、ネパール、日本、香港、アメリカの若者と時間をともにした。
いままで来た若者の中には「仕事をしたくない。ぼく飽きっぽいんですよね」と断言する青年もいた。「実際にあんまり仕事はしませんね(笑)でもまた泊まりに来る」そんな若者に対して「居場所がほしいんでしょうね」と思いやる。人が関わり合える空間が必要なのだと。

受け入れを始めたきっかけはキャンプ。若いころは山に行ってキャンプを楽しんでいた。山歩きや山そのもの以上に惹かれたのは、自然の中で人と人が交流することのできる空間だった。緑に囲まれ、土に親しむことで、街中で過ごすのとは違った関係性が生まれる。
そう感じ、農業に携わるようになった。会社員を辞めて地元に戻って来たのは14年前のことだった。有機無農薬にこだわり、手間ひまをかけて真面目に野菜をつくる。楽しかった。
てらこや

当然、売れる。ものがいいのだから買ってもらえるが、価格はほかの野菜とほとんど同じだった。作業の手数を考えると、多少なりとも価格を上げないと割に合わない。値上げもできたが、しなかった。
「(価格を上げるのは)買ってくれる人に悪いから」
納得のいく野菜をつくる。それだけで満足感があった。まっすぐな思いを貫く。それはWWOOFの取り組みでも同じなのだろう。損得ではなく、人と交わる。誰かと時間を共有できることがなにより楽しかった。

いまは小休止状態の畑

いまは小休止状態の畑

生活の中心には農業があった。しかし、現在は腰を痛めてしまい、農作業をセーブしている。畑の大半は休耕中だ。だからといって、農作業を代行してくれる人を募集することはない。「いまの状態だとしっかりと教えられないから」

当面はできる範囲での指導として、週末の体験活動の実施を考えている。果樹の摘果や草むしりなど、農業初心者でもできる内容だ。本格的な指導は体調の回復を待って少しずつ始めていく。
農業の基本は土づくり。焦ることはない。一足飛びに自然農法を身につけられなくとも、ゆっくり、じっくりと成長していけばいい。

こうげの寺子屋・先生リスト

■ テーマ  農業
■ 参加形態 体験活動
■ 名前   松本 茂
■ 課題   体の調子が思わしくないため、思うように農業ができない
■ 作業内容 農作業の手伝い(果樹の剪定や摘果、草むしりなど季節によって変化)
■ 期間   週末
■ 時間   要相談(日の出から日の入りまでのどこか)
■ 人数   1グループ
■ 対象   善男善女(ピンヒールは不向き)
■ 住所   福岡県築上郡上毛町宇野