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伝統のようかんの甘くない現状

posted: 2016.07.26

大きな包みに入った寒天を計って大鍋に入れたり、大袋に入った砂糖を出して秤にかけたり……。ぐっ、お、お、重い。けっこうな重労働です。上毛町のお土産に、お茶菓子に大活躍の名菓「柿ようかん」「柚子ようかん」作りを小林がお手伝いしてきました。

陽気なお姉さんたちとの作業は自然と笑顔が増えます

陽気なお姉さんたちとの作業は自然と笑顔が増えます

大きな釜の中では小豆が練られていて、部屋の中にはムッとする暑さと甘い香りが漂っています。この日の作業は柚子ようかん作り。原材料は柚子、あん、寒天、砂糖、水あめとシンプルです。じっくり練り込まれたあんがまだ熱くトロトロしているうちに、容器に流し込みます。柚子の皮がゴロゴロ入っているので、詰まらせないように注ぎ入れるのはちょっ難しそう。たっぷり入った容器をひとつひとつ密封して完成です。少し冷ましてから、紙の袋に入れてパッケージも完了となります。作業自体はシンプルで、お手伝いするのも、自然と手が出ておしゃべりに混ぜてもらって、という感じで和気あいあい。

作業を教えてくれたのは川底柿生産組合のお姉さんたち。川底柿は江戸時代から地元で栽培されている伝統の食材です。もともとは地域の特産品である川底柿を多くの人に食べてもらおうということで、生産組合が柿と身近にあった柚子を使ってようかん作を始めました。約40年前のことです。

熱々なので慎重に運びます。

熱々なので慎重に運びます。

最盛期の1990年前後には、年間で3万本を売り上げていたそう。当時は農業や家事の合間に作らなければならず、てんてこ舞いだったそうです。現在は年間3000本ちょっと。月に2回ほどの作業で生産できてしまう量にまで落ち込み、ちょっと寂しい気もします。

お手伝いしてみて分かったのですが、砂糖や寒天を持ち運ぶのはけっこうな力仕事。まだまだお若いとはいえ、お姉さんたちだけでは年々きつくなる一方です。
売上げがあがらないと、人手不足が解消できず、若手が入らないと作り続けられない。すぐに解決することのできない大きな問題です。
現状はようかんの味ほど甘くありませんが、これから地道に取り組んでいけません!

柿ようかんをもっと詳しく
ペースト状にした干し柿の甘みと食感がグッドテイスト。余計なものは一切入れていません。柚子ようかんは、柚子の爽やかな風味とザクザク入った皮の歯ごたえがまた違った美味を生んでいます。1本600円なので、町外へのお土産として買うにはリーズナブルで嬉しい価格。発売当初から変わっていないパッケージは懐かしい趣です。リニューアルすることで購買層が広がるのであれば、新しいデザインを取り入れるのもいいかも。
柿羊羹